科目別対策


 ここでは、公務員試験の科目別対策法を紹介しています。 具体的には、私がお奨めするテキストや勉強方法を紹介しています。 受験生によって、得意科目や苦手科目、さらには捨て科目など 異なるとは思いますが、その辺はご自身で取捨選択してください。

人物試験

●面接カード

国家公務員採用 I 種試験

性格検査

 国家 I 種の二次試験や国税専門官の一次試験の際に行われるものです。 この検査は、約100〜300の質問に「はい」か「いいえ」をマークし、 コンピュータで結果を判定します。ほとんどの人が異常なしの判定になりますが、 一部の人は異常項目が検出されたり、解析不能になったりします。 これらの判定が出た受験生は、面接の際に直接面接官により 真偽を確かめられますが、多くの場合、コンピューターの判定は正確のようです。 性格検査で異常項目が多数検出され、面接でもその判定が覆らなかった場合、 筆記試験の成績にかかわらず不合格となります。 メンタル面で不安のある受験生は、くれぐれも気をつけましょう。

経済原論

 執筆中

財政学

 誤解している人も多いのですが、財政学のほとんどの問題は、経済原論の知識では解けません。これは国 II 等の 出題形式が「財政学・経済政策」となっているためだと思われます。経済政策が経済原論の知識で解けるため、 このような誤解が起きるのでしょう。財政学は財政学として、きっちり勉強しなければなりません。

 おすすめのテキストは以下のものです。

●財政制度・理論
LEC公務員試験部著『出る順公務員地方上級・国家 II 種 必修基本テキスト 財政学』(LEC)
LEC公務員試験部著『出る順公務員地方上級・国家 II 種 ウォーク問本試験問題集 財政学』(LEC)

 上がテキスト、下が問題集です。必修基本テキストのほうは、複雑な財政制度が覚えやすいように整理されています。 また財政理論に関しても、わかりやすく書かれています。ウォーク問については、これを一通り解くことで、 かなり実力がつくと思われます。財政制度や税制、財政理論をきっちりおさえることができます。

●財政事情
川北力編『図説 日本の財政〈平成15年度版〉』(東洋経済新報社)

 国 I や国税専門官等では、財政学のうち2問程度は事情の問題となっています。その対策としては、 このテキストが最もよいと思います。なぜなら、国 I ・労基・国税等、ほとんどの問題がこのテキストを そのまま引用して問題が作られているからです。やや分厚い本ですが、一般会計などの事情以外にも、 地方財政の仕組み社会保障の仕組みなどについても詳しく記載されており、財政制度の知識を補完することができます。

●国 I 経済職記述対策
林宜嗣著『基礎コース 財政学』(新世社)
井堀利宏著『財政学』(新世社)

 国 I 経済職の記述式試験は情報戦です。どこから問題が作られているかがわからない人と、それがわかっている人とでは、 結果が全然違ってきます。2003年の問題は、2問ともここから出題されていると考えられます。この2人が試験委員である限り、 今後も同書からの出題が予想されるので、最低限、この2冊は読みましょう。

経済事情

 おすすめのテキストは以下のものです。

●日本経済
内閣府編『平成15年度版 経済財政白書』(国立印刷局)
●世界経済
経済産業省編『通商白書 2003』(経済産業調査会)
内閣府政策統括官編『2003年春 世界経済の潮流』(国立印刷局)
内閣府政策統括官編『2003年秋 世界経済の潮流』(ぎょうせい)

 きちんとしたものも書店で買えますが、上記からリンクされているWeb版でも その全文が読めるので、あえて購入する必要はありません。

 白書に関しては、敬遠する受験生も多いのですが、それはよくない傾向です。 実は、最近の公務員試験では、白書の文章をそのまま引用して問題が作られています。 例えば、2003年の国 II や労基の問題は、すべて上記のテキストから そのまま出題されています。主要な経済指標の動向をまとめたものを 読む、という勉強方法もありますが、これはあまりよくありません。 数字の流れだけを押さえるより、実際に本試験で出題されるであろう 文章を読んだほうがよいことは明らかです。 また、平成14年の経済財政白書には、地域別生産動向や 新設住宅着工戸数などが載っており、本試験で出題されていますが、 平成15年の経済財政白書には載っていません。 したがって、このような経済指標を押さえる必要はありません。 つまり、最も効率的な勉強方法は、白書を読むことなのです。 白書の文章は極めて簡潔に書かれており、よくまとまっていると思います。 難しい表現もなく、非常に読みやすいものです。 ぜひ白書を読み込んで、経済事情を得意科目にしてください。

会計学

 会計学を勉強する前に、最低限簿記3級程度は勉強しておきましょう。 そうしないと、会計学を理解することはまず不可能です。

 おすすめのテキストは以下のものです。

●択一対策
資格試験研究会編『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 会計学』(実務教育出版)
TAC公務員講座編『公務員Vテキスト〈16〉会計学』(TAC出版)

 択一対策に関しては、この2冊があれば十分でしょう。 上が簡単なテキスト+問題集、下がテキストとなっています。

 スーパー過去問ゼミに関しては、最近の試験傾向からすると 出題される可能性の低い問題も数多く収録されていますが、 そういったところはあまり深入りしないほうがよいでしょう。 たとえば、計算問題や仕訳問題などは、簿記を勉強していない人が いきなり理解しようとしても無理があります。 本試験に出る可能性が低い、しかも、出たとしても1問。 それなら捨ててしまうのもひとつの手でしょう。 逆に、簿記の知識がある人は、本試験ではどのような形で 出題されるのかをよく把握することができます。 ちなみに、この問題集には、択一の過去問だけでなく、 記述式の過去問も掲載されているので、同シリーズの 他の科目より付加価値が高いといえます。

 Vテキストに関しては、テキストがメインなので、これだけで試験を受けるのは ちょっと危険です。スーパー過去問ゼミのテキスト部分では理解が不足するときなどに、 こちらを参照すると効果的でしょう。

●記述対策
飯野利夫著『財務会計論 三訂版』(同文舘出版)
新井清光・加古宜士著『新版 財務会計論』(中央経済社)

 択一対策のほうで挙げたものだけでも、ある程度の点を確保することができますが、 より深く会計学を勉強したい人には、この2冊がお奨めです。 国税専門官の記述式試験問題に関しては、飯野先生の著書から作られているといわれています。 採点に関しても、飯野先生の理論に沿って採点が行われていると思われるので、 本書の記述のとおりに答案を作成することが、高得点の条件になります。

 ただし、飯野先生の著書は、会計基準の改正等に対応していないので、 その点は新井先生・加古先生の著書でフォローする必要があります。 こちらは、改正等に対応している会計学の基本書の中では、 最も標準的なもので、非常に読みやすくなっています。

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