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簿記では、計算をする際に電卓を使用します。 そこで、電卓にまつわる話をしたいと思います。 という話をした方がウケがいいのかもしれませんが、 あいにく私は電卓そのものには詳しくないので、 どういう電卓がベターなのか 実はよくわかりません。私の経験からすると、12桁以上のものなら、 特に不都合はありません。ちなみに、 早打ち(キーロールオーバー)機能があった方が、 ミスは少なくなる気がします。 この機能は、あるキーを押したまま別のキーを押しても、 入力されるというものですが、これがないと、 押したはずなのに実は押してなかった、ということがあるからです。 それから、周りに迷惑をかけないためにも、 キータッチがソフトで静かなものにすべきではないでしょうか。 よく電卓をバチバチ叩いて得意げにしている人がいますが、 誰も格好いいなんて思いません。迷惑なだけです。 まだ簿記の勉強を始めて日が浅い人のなかには、 本試験形式の問題を解くのに時間が足りない、 という人がいます。次に出てくる質問が どうやったら電卓を速く叩けますか、というものです。 しかし、この状態の人が電卓名人くらいの打鍵速度を習得しても 時間内に解くのはまず不可能でしょう。 なぜなら、簿記の問題を解く時間に占める 電卓を叩く時間の割合はとても低いからです。 制限時間が2時間だとすると、電卓があまり打てない人でも 電卓を叩いている時間は正味10分もないと思われます。 問題を解くのに2時間半かかる人が、 この10分を1分に縮めたところで、時間内に解き終わるわけがありません。 時間内に解き終わらない人は、自分が問題を解いているときの ことを思い出しましょう。問題文を読んだ後、硬直していませんか? 問題を解くのが早い人は、何も電卓を早く叩いているからではありません。 問題文を読んだら直ぐに仕訳が切れるのです。 私の話をしますと、日商1級レベルの質・量の問題なら、 制限時間3時間のところ、その半分の90分で解けます。 にわかには信じがたい人もいるでしょうが、 公認会計士試験や税理士試験の受験経験者のなかで 簿記が得意だという人はこれくらいのレベルです。 別に自慢するためにこういう話をしているわけではなくて、 こんな私ですら電卓の打鍵速度は平々凡々だ、 ということが言いたいのです。右手の中指一本しか使っていません。 以上のように、電卓の打鍵速度は、あまり気にする必要はありません。 という人もいるでしょう。無論、電卓が速く叩けるに越したことはありません。 とはいえ、前述のように、私はあまり速く叩けないので、 少し視点を変えて話してみます。 よく左手で打つ方がいい、 と主張する方がいます(右利きを前提とする)。 右手が自由に使えるからだそうです。 ちょっと待ってください。左手で電卓を叩きながら、 右手で文字を書くのですか?そんな神業が使えるなら、 テレビに出られるんじゃないでしょうか(笑) まあ、なかにはいるのかもしれませんが、私は見たことがありませんし、 そういう稀有な人の話をしても、あまり意味がないでしょう。 大抵の人は、電卓を叩いている間、別の手は遊んでいる状態です。 また、ペンを持ち換える手間が省ける、という人もいますね。 ペンを持ったまま電卓を叩けば良いだけですし、 こんな些細な手間を煩わしがっている人が、 左手の練習をする煩わしさを苦にしないなんて、 なんとも滑稽な話ですね。 ただ、こういう人は、半ば騙されているのだと思います。 確かに、左手が使えれば、右手が自由になりますから、 なんだか速くなるような気がしないでもないんですよね。 一歩先を行く人が左手を勧めるもんだから、 まだ自分のスタイルが確立されていない人は その欺瞞性に気づかずに、左手に変えてしまう。 そしてまた布教活動を繰り返す。 こうして左手神話(笑)が連綿と受け継がれてきているのだと思われます。 右か左かは、ほとんど好みの問題なんですけどね。 以上のように、右手で叩いている人、まったく気にする必要はありません。 これからも右手で電卓を叩きましょう。 (注)左手で電卓を叩いている人を非難しているわけではありません。 |
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